みやびブレンド

福岡県春日市という温かく優しい町で、音楽教室 Sounds Fun Music School と音楽の民間学童保育 おとわ を運営しながら、2人のちびちびモンスター(仮)を育てる35歳の音楽マニア。お外向けじゃなく“みやび”という人間性を知ってもらうブログを図々しく立ち上げちゃった次第。

誰かと比べる必要はあるか、ないか。

その道のトップになる、ってかっこいいよね。
なんだって極めてる人は、最高にかっこいい。
そんで、そんな風に自分もなりたいと思う。
それはごく自然の流れ。



私の卒業アルバムの「将来の夢」の欄は実に壮大である。

幼稚園の時の卒園アルバムは「親指姫」
小学校のアルバムは「世界をまたに賭ける超一流ヴァイオリニスト」
中学校のアルバムは「世界をまたに賭けるヴァイオリニスト」
高校のアルバムは「ヴァイオリンを弾き続ける」
大学はアルバムはないけどmixiブログには「有名になる」


幼稚園の夢はまあ良いとして(未だに兄弟にイジられる)
なんか歳を重ねるにつれ現実が見えてきてる感も否めない。

でも絶対に諦めたくなかった。
意地じゃないよ。気づいたら私には、私にしかできない“音楽”がそこにあった。
だから奏続けた。それだけなんだ。

 

 

いつしか「有名になりたい」とも思わなくなった。
それよりも今ね、現時点ですごいなって思うのは「ずっと継続して音楽を奏で続けられる」ってことだって最近は思っていたりするんです。


私なんか、20代までは好きな時にピアノやヴァイオリン引っ張り出して
朝まで音楽制作したりレコーディングに明け暮れたり動画撮ったり
音楽仲間と飲み歩いて音楽の野望を語ってヒントをもらったり
とにかくやりたいことを全力で全部やって
後悔ない!って思うまでイ〜〜ッパイ音楽やって。

それなのに
どんどん音楽に対して足りないって思うようになった。

満たされない何かがあったり、時間をうまく使えなくて
鍵盤のラの♭に親指を置いたまま2時間ボ〜ッとしたこともあった。
(今考えたらなんか怖いね(笑))


“満たされない何か”はわからないままだったけど
私を取り巻く環境が30の声を聞いて踊るように変化していった。


最愛の人との出会い。
その人と音楽を奏でる喜び。
結婚。
妊娠。
出産。
育児の始まり。
また妊娠、そして出産。
引っ越し。


音楽という世界の中でちっぽけに生きもがいてた私が
こうやって嫌でも音楽から少し離れて
「今やるべきこと」にフォーカスした時
驚くほど自然にいろんな答えが見えてきた。


音楽が、好きだ。


誰のためでもない、私の音楽を私のために奏でて。
誰かと比べなくていい。
あの子が上手い?あの子は藝大?
何にも必要ない。

私は、音楽が好き。それでいい。



その道のトップになる、ってかっこいいよね。

なんだって極めてる人は、最高にかっこいい。
そんで、そんな風に自分もなりたいと思う。
それはごく自然の流れ。


だけど。
それよりも大切なのは
本当に自然体で、音楽と向き合うこと。

音楽を必要としていたら音楽も必要としてくれる。
肩肘張らないで
私にしかできない旋律を紡いでいく。